埼玉県蕨市は埼玉県の南部にある町で東京都心へのアクセスも良いことから、東京のベッドタウンにもなっています。蕨市は面積が5.11平方キロメートルと全国の市の中で一番小さく、逆に人口密度が一番高い市としても知られます。
また、蕨市は20歳の門出を祝う成人式発祥の地でもあります。
特産品
明治時代、蕨市は機織りが盛んな町でした。高密度で光沢のある蕨の双子織は高品質な織物として人気を博しました。大正期に入り、双子織は衰退してしまいましたが、伝統文化を復活させようという取り組みにより再現がはかられました。蕨双子織を使った名刺入れなどの小物類は、埼玉県が指定する「彩の国優良ブランド品」にも認定されています。
都市化が進んだ蕨市ですが、公共施設や公園などを利用して、都市でも栽培しやすく改良された「わらびりんご」が栽培されています。6月から収穫が始まる極早生品種のわらびりんごは酸味が強く生食用には向きませんが、お菓子や飲料に加工されます。
見どころ
蕨市では年間を通してさまざまなお祭りが開催されます。中でも8月に行われる「わらび機まつり」は盛大で、西口駅前通りを中心に色とりどりの装飾が町を彩り、手おどり踊りやステージショーなどのイベントも行われます。
