滋賀県高島市は、琵琶湖北西に位置する市です。
今回は、近江牛やうなぎなど、豊かな自然と四季が生む魅力的な返礼品や、季節ごとの観光名所についてお話を伺いました。
総合戦略課 向井 隆晋（むかい たかゆき）さま
魅力ある返礼品を発掘するため、市内の事業者を訪問し、今ある返礼品の意見交換や新しい返礼品についての相談を行う。
そのなかで、自分のためではなく誰かのためになる、社会貢献に繋がる「思いやり返礼品」を新たに追加した。
また、ふるさと納税を通じて市の特産品や市の魅力を伝えるため、都市圏でイベントなどに参加。事業者や他部署の職員とともに企画を考え、PR活動も行う。
高島市は琵琶湖に面し、中央分水嶺を縦走する高島トレイルがあるなど自然豊かな地域で、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は白銀と四季折々の景色を堪能することができ、琵琶湖に流れ込む水の3分1を生み出す、水が豊かなところです。
また、鮒ずし、お酒、醤油などの発酵食の文化が色濃く残っています。
このように高島市には魅力のある自然や、食文化があります。
ふるさと納税には、これらを多くの方にPRし、知っていただき、近江牛をはじめ、近江米や、市内に5つの酒蔵がある地酒や、高島ちぢみ、高島帆布や近江扇子などの特産品の振興につながる可能性があると確信したことから、平成27年度に今の形にリニューアルしました。
ふるさと納税の返礼品として取り扱うことで、市内事業者のモチベーションが上がったことです。
それに伴い、新しい商品の開発につながり、それを新たに返礼品として取り扱うことでさらにPRにつながっています。
また、事業者が参加するネットワーク会議を定期的に開催しており、意見交換など交流する機会が増えました。
その交流をきっかけに事業者同士のコラボ商品が生み出され、ふるさと納税の返礼品として取り扱いをしています。
寄付金は、寄付者の想いに沿ってこれからも高島の「恵み」を生み出すため暮らしを守り魅力を高める事業に大切に活用しています。
本市では全国に先駆けて、平成２９年度から、ふるさと納税の寄付金を活用して、第二子以降の保育料を完全無料とするなど、子育て支援を中心に活用しています。
いろいろな部位を取り扱っています。
なかでも、シャートーブリアンやヒレステーキの人気が高く、近江牛特有のほどけるほどのやわらかさと口でとろける味が特徴です。
永年受け継がれてきた伝統のタレと、炭火でじっくりと丹念に焼き上げ、香ばしく仕上げた関西風の蒲焼を作り続けています。
口に入れた瞬間、炭火焼の香ばしさが広がり、そしてその後、すぐに身がほろっとほぐれてタレとうなぎの旨味が味わえます。
高島には3つの重要文化的景観があり、すべてが水辺の景観です。
高島の地酒は、酒づくりにかかせない良質の水にめぐまれ、一部は地元産米を利用し、それぞれの蔵元が受けつぐ昔ながらの製法により作られています。
また、地元の祭りには必ず地酒がふるまわれるなど、地域の人々にも愛されています。
高島市の返礼品の一覧はこちら
観光名所はたくさんありますが、季節ごとのオススメを紹介します。
春は、「日本のさくら名所100選」に選ばれている海津大崎の桜、約800本のソメイヨシノが琵琶湖岸約4ｋｍにわたり咲き誇ります。毎年多くの花見客でにぎわいます。
夏は、琵琶湖での湖水浴、SUPや、キャンプやグランピングなどを楽しむことができます。
秋は、ウォーカープラスの紅葉名所ランキング全国１位に選ばれたメタセコイア並木で、延長約2.4ｋｍにわたり道の両側に植えられた約500本メタセコイアが紅葉しつつ、枝同士が重なるところはドーム状になり、１本道に鮮やかな赤褐色のトンネルが作られます。
写真映えするスポットとして人気を集め、多くの観光客が散策や撮影に訪れます。
冬は、市内にある４つスキー場で、琵琶湖や滋賀の山並みを一望しながらスキーやスノーボードを楽しむことはもちろん、スノーシュートレッキングなど大自然の中で楽しんでいただけます。
百貨店髙島屋創業家の飯田家は高島市出身。故郷から「髙島屋」を名乗りました。
高島市は髙島屋のゆかりの地。いまでも深いつながりがあります。
ふるさと納税でも高島市と髙島屋のコラボ企画「ふるさと納税グルメ&クラフトセレクション」を展開し、PR活動などの協働事業を通じてお互いの発展に貢献しています。
春夏秋冬、それぞれの季節のアクティビティを存分に楽しめるまち、高島市。
アウトドア好きの筆者は、すぐにでも行きたくなってしまいました。
琵琶湖の良質の水から生まれた日本酒も、ぜひ味わってみたいです。
まずは髙島屋のコラボ企画を体験して、高島市の魅力を味わってみるのも良いかもしれません。
