今回は、リアス式海岸で知られる三陸海岸に面する街、岩手県陸前高田市役所の方にふるさと納税に関するインタビューをさせていただきました。
陸前高田市からお届けしている返礼品や街の魅力やふるさと納税の効果と震災復興の現状、今後の展望についてお伺いしました。
地域振興部 商政課
佐藤 秀則(さとう ひでのり)様
寄附者情報・寄附金の管理や、ふるさと納税の申込書・パンフレット送付、ワンストップ特例に関する業務、問合せ・受付の対応などの業務をご担当。
今回は、リアス式海岸で知られる三陸海岸に面する街、岩手県陸前高田市役所の方にふるさと納税に関するインタビューをさせていただきました。
陸前高田市からお届けしている返礼品や街の魅力やふるさと納税の効果と震災復興の現状、今後の展望についてお伺いしました。
地域振興部 商政課
佐藤 秀則(さとう ひでのり)様
寄附者情報・寄附金の管理や、ふるさと納税の申込書・パンフレット送付、ワンストップ特例に関する業務、問合せ・受付の対応などの業務をご担当。
陸前高田市では、東日本大震災後の平成27年7月からふるさと納税を再開いたしました。本市では、ノーマライゼーションやバリアフリーを意識する必要のない社会「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」の実現を目指しております。
その一環として、ふるさと納税に係る業務の一部である返礼品の集荷作業、梱包・発送作業を高齢者や障害者の方々にお願いする就労支援にも取り組んでいます。
また、ふるさと納税を再開することで地元の生産者、事業者の方々に直接関わっていただき、新たな販路の拡大に加えて新たな商品を開発し、寄附者の皆様にお届けすることで、生産する喜びを直接感じていただきたいとの思いから、ふるさと納税に力を入れております。
ふるさと納税は、市の財源となることはもちろんのことですが、なによりふるさと納税を通していただいたご寄附を、地元の皆様にできるだけ還元する取り組みをしております。
これまで地元の生産者・事業者の方々は、成果物をごく普通に販売していましたが、寄附者の方々に直接接することで、より良い商品づくりを心掛けるようになりました。
また、返礼品発送する際、お礼状や次回の商品の案内パンフレットを同封するなど、自ら率先して工夫するようになりました。さらに、ひとつの概念にとらわれずさまざまなアイディアを提案するなど、ふるさと納税に関わる生産者・事業者方々が、ご自身の事業へ取り組む意識が大きく変わってきました。
本市ではふるさと納税を、子ども支援や、高齢者・障がい者支援、農林水産業・商工業等の振興、移住・定住促進、などの9項目の事業に利用させていただいております。
ご寄附いただく際に、寄附者様にその使い道をこの9項目の中からお選びいただいております。いただいた寄附金をいかに有効に使わせていただくか、地元の皆様にどのように還元できるかを、庁内の各部署で創意工夫しています。
また、寄附金のもう一つの使い道として「就労支援」があります。ふるさと納税事業に、お手伝いただいている高齢者、障害者の皆様への収入(賃金)を寄附金からお支払いしています。
これまでなかなか仕事に就けず、収入を得ることが難しかった高齢者や障害者の方々に働く場を提供できたことにより、生きがい、やりがいを持っていただいていると感じています。
年間を通してリピーターの多い一番人気の返礼品で、今シーズンだけでも 7,000 個以上選ばれました。
鮭を獲る時期でたまごの皮の厚さが異なり、できるだけ皮の薄いものを使用し、味付けイクラをつくる際にも固くならないように配慮しています。
食べるときに皮が口の中に残らず、味も抜群、とても美味しいと評判です。近年全国的に鮭が不漁でしたが、できるだけ安定してお届けできるよう努めています。
平成31年3月から新たに返礼品の提供を開始した、30代の若手農家さんが作っている自信作です。
岩手県内の中でも日照時間が長く、冬でも暖かい気候の中で育ったイチゴ「紅ほっぺ」は、イチゴ本来の甘酸っぱさと、深い味わいが特徴です。
陸前高田市の海産物の中でも冬から春にかけて大人気の一押しの返礼品です。生産量では他の地域に一歩譲りますが、とにかく大きくて、見た目も立派な牡蠣です。
さらに大きいにも関わらず、濃厚な味が特徴で、漁協で出している牡蠣の他に、牡蠣漁師さん自ら発送していただいているのも特徴です。
漁師の皆さんは仲間であるとともにライバルでもあるので、切磋琢磨しながら良い牡蠣を寄附者の皆様にお届けしようと頑張っています。
ナッツ類の中で最も多くの抗酸化物質を含み、栄養価の高い食物として世界的にも注目されています。陸前高田市では、産官学連携でピーカンナッツプロジェクトを立ち上げ、国内初の産業ベースのピーカンナッツの生産と流通拠点を目指しています。
近い将来、国産のピーカンナッツとして、ふるさと納税の返礼品をはじめ、広く流通させることを目指しており、プロジェクトを応援する意味でも選んでいただきたい一品です。
詳しくはこちら
陸前高田市の返礼品一覧はこちら
7万本の松林で有名だった陸前高田の景勝地「高田松原」。東日本大震災の津波により流失した松林の中で唯一、一本だけ残った松が「奇跡の一本松」として保存されています。
陸前高田市の復興のシンボルとなっています。
太平洋に面し、三陸海岸特有の奇岩、怪石や断崖が連なるみごとなリアス式海岸を一望できる広田半島の先端部に位置する景勝地で、季節や天候により大きく変わる三陸の海の景色を望めることができます。また、黒崎仙峡温泉があり、温泉に浸かりながら眺める三陸海岸は、圧巻です。
東日本大震災により流失した市街地の跡地を嵩上げし、新たに造られた商業施設「アバッセたかた」。「アバッセ(あばっせ)」とは、この地方の方言で「一緒に行きましょう」という意味でたくさんの人々が誘い合い、訪れ、笑顔の集う場所になってほしいという想いから命名されました。
スーパーやドラッグストア、専門店街などショッピングモールとしての機能を持ちつつ、市立図書館やパブリックスペースが併設されており、買い物だけでなく待ち合わせやサークル活動の発表の場、学校帰りの勉強など、気軽に利用できる場として利用されています。
また、この周辺には、多くの店舗ができ、賑いの拠点となっています。
現在の陸前高田は、いわゆる観光スポットというのはまだ少ない状況ですが、2019年に道の駅のオープン(再開)も控えております。
皆様に陸前高田にぜひ足を運んでいただき、語り部ガイドから、震災前の様子、震災直後から今までのお話を聞いていただくことで、復興の様子をぜひご覧いただけましたら幸いです。
平成27年にふるさと納税を再開した際には、返礼品の数が80種類ほどでしたが、今で300
種類を超えるまでになりました。これまで多くの寄附者様からご寄附をいただきましたが、これからは、ぜひ地元、陸前高田に足を運んでいただき、復興の様子をご覧いただければ幸いです。
陸前高田の魅力を直に感じ、知っていただいて、この地に移住・定住して下さる方々が一人でも多くいらっしゃることを切に望んでおります。
また、寄附者の皆様をはじめ、陸前高田にご尽力いただいた全国のみなさまに、感謝をお届けする意味で、毎年東京で「陸前高田感謝祭」を開催しておりますので、こちらにもぜひお越しください。
平成23年にあった東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市。今回のインタビューで、震災復興により街が活気づいているということがわかりました。
語り部ガイドさんによる街のガイドが申し込めるそうで、陸前高田市に訪れて、ぜひ地元の方のお話を聞いてみたいと思いました。実際に足を運ぶことで、復興の様子を体感できることでしょうし、これから起こりうる災害への対策や、改めて命の尊さを、今一度考えるきっかけになるのではと思います。
また、陸前高田感謝祭は、新しいお礼品のご紹介や、陸前高田の食材で作られたお料理の試食など、内容盛りだくさんのイベントなのだとか。こちらは東京で開催されていますので、なかなか現地まで足を伸ばす時間がない方は、ぜひ陸前高田感謝祭に足を運んでみてはいかかでしょうか。