岩手県の北東部に位置し、市域の9割近くを森林が占めている久慈市。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のメインロケ地としても有名で、海の幸、山の幸に恵まれたまちです。
今回は久慈市観光物産協会の方に、ふるさと納税に関するインタビューをさせて頂きました。
久慈市観光物産協会 ふるさと納税担当
戸川 宗純(とがわ そうじゅん)様
ポータルサイトの管理や返礼品の発注、証明書の発行など、ふるさと納税の業務を久慈市から委託され担当しています。
岩手県の北東部に位置し、市域の9割近くを森林が占めている久慈市。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のメインロケ地としても有名で、海の幸、山の幸に恵まれたまちです。
今回は久慈市観光物産協会の方に、ふるさと納税に関するインタビューをさせて頂きました。
久慈市観光物産協会 ふるさと納税担当
戸川 宗純(とがわ そうじゅん)様
ポータルサイトの管理や返礼品の発注、証明書の発行など、ふるさと納税の業務を久慈市から委託され担当しています。
久慈市がふるさと納税の返礼品をはじめたのは平成26年。近隣の二戸市がふるさと納税の取り組みにより、特産品やまちのPRに成功していたことから、久慈市でもふるさと納税に力を入れるようになりました。
特産品に詳しく、事業者さんとの距離も近いことから、観光物産協会がふるさと納税業務の委託を受け、観光と絡めたPRをしています。まずは特産品をきっかけに久慈市を知っていただき、興味をもった方に直接足を運んでもらえるよう全国へ発信していきたいです。
まちのPRの他に、事業者さんの売上拡大に繋がることもふるさと納税の大きな効果だと思っております。返礼品には商品が掲載されたパンフレットも同封し、寄附金以外でも売上に繋げられるような工夫をしています。実際に、商品を気に入って直接ご購入いただいた例も多数ございます。
今までは、地元向けの商品としてパッケージ化されずに流通していた特産品についても、ふるさと納税をきっかけに梱包を見直すなど、より受け取る側の気持ちを考えて商品をお届けするようになりました。
久慈市は、東日本大震災に加え、平成28年の台風10号でも市街地に大きな被害を受けました。被災した事業者さんも多く、元気がない時期もありましたが、ふるさと納税をきっかけに、やる気を出し、事業に対して積極的に取り組むようになったと感じています。現在では、ECサイトを立ち上げている事業者さんもおり、ふるさと納税をきっかけに地元中小企業が潤うのは、まちの活性化にも確実に繋がると実感しております。
寄附金の使い道は、「人材育成の推進」「産業の振興」「福祉の充実」「環境の保全」「地域活動の支援」「災害復旧支援」などから選んでいただき、久慈市が掲げている「子どもたちに誇れる笑顔日本一のまち久慈」に向けた、さまざまな事業へ充当しております。
一例として、発達障害などの児童生徒に対する支援、お産・育児支援事業、台風災害の復旧経費などに使わせていただいております。
一番人気は、地元の特産品でもある山ぶどうを使ったチーズケーキです。
1層目のスフレケーキと2層目のクリームチーズを使用したレアチーズケーキで、層の間とケーキの表面には、山ぶどうソースがプラスされています。
山ぶどうの甘酸っぱさがアクセントとなり、濃厚なチーズケーキにぴったり。思わずペロリと平らげてしまうようなケーキです。誕生日用も用意しており、特別な日に合わせて指定配送もしております。
久慈で獲れたタコを新鮮なうちに塩茹でした「茹でだこ」も、人気の返礼品です。そのままお刺身としても食べられますし、和え物、カルパッチョなどにしても美味しくいただけます。
伸ばすと2mほどにもなる大きなタコの足なので、吸盤のコリコリとした歯ごたえも楽しめますよ。「たこ焼きパーティーで好評でした!」「知り合いにオススメしたくてホームパーティーで出したら喜んでもらえました!」と寄附者の方からメッセージをいただくこともあります。
海と山に囲まれた久慈市では、おいしい野菜もたくさん収穫できます。旬の産直野菜を新鮮なうちにお届けする、おまかせセットもオススメです。
肉厚で身が締まった「原木しいたけ」や栄養価が高く強い甘みが特徴の「寒じめほうれん草」など久慈市の特産品をはじめ、山菜など季節の味もお届けしています。
久慈市の返礼品の一覧はこちら
久慈市はヘルシーな赤身肉で知られる和牛「日本短角種」の産地でもあります。短角牛は、江戸時代に内陸に塩を運んだ南部牛をルーツとしており、輸送の際に隊列のリーダーを決めた「角突き」を起源とする闘牛が現在も行われています。東北地方では唯一となる闘牛大会は毎年4回開催されており、迫力ある闘いを間近で見ることができます。
1トンを超える牛たちの力強い姿とともに、試合をコントロールし、場を盛り上げる勢子(せこ)の動きからも目が離せません。ぜひ迫力ある闘牛を、生でご覧いただきたいです。
久慈市は、装飾品などに使われる「琥珀」を日本で唯一採掘している産地でもあります。琥珀は、数千万年~数億年前に地上に繁茂していた樹木の樹脂が元となっており、「樹脂の化石」とも言われています。
久慈琥珀博物館では、琥珀の採掘体験を実施しており、掘り出した琥珀は持ち帰ることができます。1時間の体験で、ほとんどの方が琥珀を見つかることができ、中には1kgを超える琥珀が出てくることもあります。周辺の地層からは白亜紀後期の恐竜の化石等が多数発掘されており、採掘体験をしていた高校生がティラノサウルス類の歯の化石を発見したことでも話題になりました。黄金色に輝く琥珀はとても美しく、返礼品でも琥珀を使ったアイテムはリピーターが多く人気となっています。
「あまちゃん」の舞台でもある小袖海岸の海女センターでは、7月〜9月にかけて本物の海女さんの素もぐりを見学することができます。
海女さんにその場で割ってもらう獲れたてのウニは絶品で、忘れられない味になること間違いなしです。産直施設のほか、海鮮丼やまめぶ汁が食べられる食堂もあるので、新鮮な海産物をぜひ堪能してください。
秋(毎年9月の第3金土日)には、絢爛豪華な山車と活気ある神輿が、市内を練り歩く久慈秋まつりがあります。見どころはなんといっても、山車の大きさ。最大13mを超える大きな山車は、せり上がりやスモークなどのさまざまな仕掛けを備えており、迫力満点です。
まつり当日の華やかなパレードはもちろん、ライトアップされた山車が一同に会して競演する前夜祭もオススメです。
寄附者の方からいただく声を真摯に受け止め、返礼品の質をどんどん上げていきたいと思っております。意見を聞くことが特産品の魅力向上や新商品の開発に繋がり、結果として久慈市の発展になると考えています。
今後事業者さんも増えていく予定なので、久慈市の新たな特産品にも注目していただきたいです。
闘牛というとスペインが有名ですが、久慈市でも迫力満点の闘牛大会が行われていることを今回の取材を通してはじめて知りました。今回取材を受けていただいた観光物産協会の戸川様も、勢子(せこ)として活躍する一人なんだそう。
年々来場者数が増えているようですが、もっと多くの人に知っていただければ今後益々盛り上がる、とても面白い大会だと思います。実際に私も間近で観戦し、その様子をレポートしてみたくなりました!
海の幸に、山の幸。すでに魅力的な返礼品が多い久慈市ですが、返礼品の質向上、新商品の開発にも力を入れているので、今度の動向も楽しみにしています。