ふるさと納税の返礼品には、肉類や魚介類、フルーツなどの食品から家電製品、ホテルの宿泊券、民芸品まで日本各地のさまざまな品が用意されています。
2020年のふるさと納税で人気だった返礼品の傾向を知るため、ふるさと納税の寄付が最も集中する10月-12月に「ふるさと納税ガイド」を経由して寄付が行われた返礼品をカテゴリ別に集計したので、そのランキングを発表します。
2019年のデータと比較すると、外出自粛の影響が如実に現れる結果となりました。
ふるさと納税の返礼品には、肉類や魚介類、フルーツなどの食品から家電製品、ホテルの宿泊券、民芸品まで日本各地のさまざまな品が用意されています。
2020年のふるさと納税で人気だった返礼品の傾向を知るため、ふるさと納税の寄付が最も集中する10月-12月に「ふるさと納税ガイド」を経由して寄付が行われた返礼品をカテゴリ別に集計したので、そのランキングを発表します。
2019年のデータと比較すると、外出自粛の影響が如実に現れる結果となりました。
2020年ふるさと納税のカテゴリ別の寄付件数を集計すると上図のようになりました。
表にすると以下のとおりです。
順位 | ジャンル名 | 寄付件数の割合 |
1位 | 肉 | 25.39% |
2位 | 魚介・海産物 | 15.17% |
3位 | 果物・フルーツ | 12.59% |
4位 | 惣菜・加工食品 | 12.20% |
5位 | 雑貨・日用品 | 8.88% |
6位 | 家電・電化製品 | 7.59% |
7位 | 米・パン | 4.52% |
8位 | 鍋セット | 2.80% |
9位 | 旅行券・ギフト券 | 2.35% |
10位 | 酒類(ビール等) | 2.09% |
第1位から第3位には毎年人気で地域ごとの特色も出やすい肉、海産物、果物がそれぞれランクインしました。
ふるさと納税ガイドでは、昨年も2019年10月-12月調査の結果を発表しています。昨年と比較すると、ステイホームの影響を強く受けていることが如実に現れる結果となりました。
人気UP | 人気DOWN |
惣菜・加工食品 2.10%→12.20% 10位→4位 | 旅行券・ギフト券 7.39%→2.35% 5位→9位 |
2019年と比較して大きく順位を伸ばしたのが「惣菜・加工食品」です。順位は10位から4位に、全体に占める割合は約5.8倍(2.1%→12.2%)と大幅な増加となりました。
ステイホームやリモートワークが加速した結果、自宅で気軽に食べられる、調理済の「ハンバーグ」や「うなぎ」、「餃子」などがとくに人気でした。
また、ティッシュやトイレットペーパーなどの「日用品」もシェア率を前年の約1.6倍(5.43%→8.88%)に伸ばしました。
逆に、順位を大きく落としたのが「旅行券・ギフト券」です。順位は5位から9位に、全体に占める割合は7.39%→2.35%と大幅に減少しました。
不要不急の外出や県をまたいだ移動が制限される期間があった中で、旅行券の人気が激減したことは、2020年の社会情勢を象徴するような結果となりました。
2019年の結果は以下より確認することができます。
次に、人気カテゴリBEST3に選ばれた「肉類」「魚介・海産物」「果物・フルーツ」についてさらに詳細のデータを公開していきます。
2020年ふるさと納税の人気カテゴリ別寄付件数ランキング第1位の「肉類」の内訳は次のとおりとなりました。
順位 | ジャンル名 | 寄付件数の割合 |
1位 | 牛肉 | 69.56% |
2位 | 豚肉 | 13.28% |
3位 | お肉セット | 7.59% |
肉カテゴリの第1位は「牛肉」でした。ボリュームの多い切り落としがとくに人気の結果となりましたが、牛タンやステーキなども根強い人気があります。
肉カテゴリの第2位は「豚肉」でした。日常的に使用する機会の多い豚肉の大容量セットがとくに人気で、自炊の強い味方になる点が寄付を多く集めたポイントでした。
肉カテゴリの第3位は「肉セット」でした。複数種類の肉がセットになっている返礼品で、とくに豚肉と鶏肉のセットが人気を集めました。
2020年ふるさと納税の人気カテゴリ別寄付件数ランキング第2位の「魚介・海産物」の内訳は次のとおりです。
順位 | ジャンル名 | 寄付件数の割合 |
1位 | 蟹(かに) | 21.49% |
2位 | 鮮魚類(カツオなど) | 18.54% |
3位 | 明太子・たらこ | 15.12% |
4位 | 貝類(ホタテなど) | 11.99% |
5位 | 鰻(うなぎ) | 8.28% |
魚介・海産物カテゴリの第1位は「蟹(かに)」でした。とくにふるさと納税の利用者数が年間を通して最も多い12月は寄付数が大幅に伸びました。
魚介・海産物カテゴリの第2位は「鮮魚類」でした。とくに「カツオのたたき」が昨年に続き強い人気となっています。
魚介・海産物カテゴリの第3位は「明太子・たらこ」でした。寄附金額1万円で1kgもの大容量で届く明太子が強い人気を誇っています。
魚介・海産物カテゴリの第4位は「貝類」でした。とくに北海道の複数の自治体から提供されている「ホタテ」は毎年人気の高い返礼品となっています。
魚介・海産物カテゴリの第5位は「鰻(うなぎ)」でした。日本国産のウナギの価格が年々高等する中で、ふるさと納税でもらえる国産うなぎは根強い人気があります。
2020年ふるさと納税の人気カテゴリ別寄付件数ランキング第3位の「果物・フルーツ」の内訳は次のとおりとなりました。
順位 | ジャンル名 | 寄付件数の割合 |
1位 | 苺(いちご) | 44.57% |
2位 | ブドウ・マスカット | 12.33% |
3位 | 柑橘類 | 11.46% |
4位 | りんご | 8.88% |
5位 | 桃 | 4.49% |
果物・フルーツカテゴリの第1位は「苺(いちご)」でした。昨年から連続での1位獲得となったイチゴは、小さなお子様からご年配の方にまで多くの人に人気のフルーツであることも人気の理由でしょう。
果物・フルーツカテゴリの第2位は「ブドウ・マスカット」でした。とくに種がなく皮ごと食べることができる強い甘みが特徴の「シャインマスカット」はふるさと納税で既設を問わず人気の返礼品となっています。
果物・フルーツカテゴリの第3位は「柑橘類」でした。とくに箱詰めで大容量のみかんに多くの寄付が集まっていました。
果物・フルーツカテゴリの第4位は「りんご」でした。冬のフルーツの代表格のりんごは、「葉とらず」と呼ばれる見た目よりも味を重視した栽培方法のものが人気を集めています。
果物・フルーツカテゴリの第5位は「桃」でした。甘い白桃が強い人気を集めています。こちらもシーズン外に寄付を行うと、秋頃のお届けとなる返礼品が多いです。
本メディア「ふるさと納税ガイド」は今後もふるさと納税に関するさまざまな数値データを発表していく予定です。ふるさと納税をもっと身近に。ふるさと納税にもっと多くの人が興味を持っていただけるよう情報発信を続けてまいります。